これから訪問介護の仕事を始めるにあたり、何らかの不安を感じているなら、基本的な仕事の流れをあらかじめ知っておくことで、少しは不安の解消にも役立つかもしれません。ここでは初回訪問を前提に、訪問介護の基本的な進め方を見ていきましょう。
まず所属する事業所でインテークをした上で、個別計画に基づいて派遣先が決まります。その際に事業所によっては、各介護職が目標を達成すべく週間計画も立案されます。
次に利用者宅へ訪問する際、初回訪問では経験豊富な先輩スタッフや前任者などが同行して利用者との顔合わせを行います。ここでは前任者との引き継ぎを中心に、詳しいサービス内容の説明や、次回の訪問日時を双方で確認します。
続いて訪問介護の当日には、あらためて自己紹介を行います。この際には必ずフルネームで名乗りますが、プロフィールは簡単に。その一方で訪問の目的やサービス内容の確認、そして利用者の体調や家族の状況といったことに、できるだけ多くの時間をかけます。
また、利用者の許可の上で、屋内の間取りや家具類の位置なども把握します。ちなみに訪問先では何事も行動前に、必ず利用者の了承を得ることが基本です。
他方で派遣時間は、利用者にも時間厳守をお願いし、もし派遣時間が延長するようなら必ず所属の事業所に報告が必要です。後のサービス計画内容の見直しにもつながるからです。
その日の介護サービスの終了時には、利用者に報告書等へ押印やサインをしてもらいます。同時に連絡ノートには当日のサービス内容を記録します。これが別の介護職へのメッセージになり、スムーズな引き継ぎにも役立ちます。