訪問介護は、介護が必要な利用者の自宅に赴いて1人ずつ介護をする仕事なので、毎回しっかりと相手と向き合うことができます。自宅の様子や本人の過ごし方を見ているうちに、利用者に対する理解が深まるでしょう。

掃除や食事の準備をしながら会話をして、利用者の気持ちを汲み取る機会も得られやすいです。すると、利用者の心情に寄り添う介護が可能になり、相手から信頼を寄せられることにもなります。コミュニケーションも円滑になって、充実感を得られます。

利用者と交流が深まり、個別の事情を把握できると、相手に最適な介護サービスを実践できるようになります。利用者の要望を逐一汲み取り実践に活かせるため、介護のプロとしてこの上ないやりがいを感じられるはずです。

また、訪問介護は比較的自由な勤務形態が可能で、無理なく勤務できることから、肉体的・心理的にも負担を抑えられます。単純労働に終始せずに、じっくりと介護を実践できます。

そのため、将来を見据えた実効的な介護計画を実行しやすく、介護職員は自分がやりたい介護サービスを行うことができ仕事の達成感を感じられるのです。訪問介護は、介護職員のプライベートな時間を確保しながら働ける魅力的な仕事といえます。

訪問介護の仕事に携わっていて最もやりがいを感じられるのは、要介護者との関わりにおいて様々な人生の奥深さを学び、1人の人間として生き方に対する見識を深められる時です。要介護者と1対1で接した経験は、心に深く刻み込まれ、人生の財産となるのです。